丸海の定番商品、「へしこ」は若狭の郷土料理。
「へしこ」は、新鮮な魚を塩漬けにし、いったん取り出してから糠に漬け、本漬けにして一年から二年の長期にわたって漬け込み、熟成したものです。
今「へしこ」と言うと主に鯖の糠漬けのことをそう呼びますが、実は他にも色々あって、イワシ、ニシン、フグなどもあります。
また、昔は各家庭で「へしこ」を作っていたので、家ごとに漬ける魚が違ったり、隠し味や塩加減が違ったりと、それぞれの味がありました。
今でも「へしこ」を作るお店ごとに、こだわりの隠し味や塩加減などの違いがあるので、食べ比べると楽しそうですね(^▽^)/
その名の由来は諸説あるのですが、漁師が樽に魚を漬け込む時に、重石をかけて圧し込むことを「へし込む」と言ったから「へしこ」と呼ばれるようになったとか、魚を塩漬けにして2、3日経つと浮き出してくる魚の体内の水分(塩汁)を「干潮(ヒシオ)」と呼んだから、このヒシオがなまって「へしこ」と呼ばれるようになったという説もあります。