たこ焼きやお好み焼きにかかっている“緑色の粉”。
この粉を「青のり」と呼ぶことが多いかと思いますが、実はお好み焼きに使われているのは「あおさ」がほとんどなのだそうです。
「あおさ」と「青のり」は名前も見た目もよく似ており、同じものだと思われていることも多いです。
しかし、実は違う海藻から作られており、名前だけでなく栄養や香りの面にも違いがあります。
「青のり」は、糸状の海藻であり、これを粉状にしたものが青のり粉として販売されています。
日本ではこの形状が一般的に好まれており、また香りも高いため、高級品として扱われています。
「あおさ」は平べったい葉っぱ状で、加工するとフレーク状になります。
青のりに比べ、やや香りが劣っているため、価格も青のりより安くなる傾向があります。
「あおさ」に比べると「青のり」の方が香りも強く高級品ではありますが、必ずしも「青のり」の方が良いというわけでもありません。
まず、栄養素が異なり、「あおさ」はナトリウムなどのミネラル分が多く、「青のり」はビタミン類が多く含まれています。
また「あおさ」は熱に強いのでお好み焼きなどの焼き物に向いているという性質もあります。
このように「あおさ」と「青のり」それぞれの特徴を踏まえたうえで、使い分けてみてもいいかもしれませんね。